2011年4月20日水曜日

肝臓がんに効果が高い治療戦略

肝臓がんのゲノム初解読=遺伝子変異多数-国立センターなど

肝臓がん細胞の全遺伝情報(ゲノム)を世界で初めて解読し、がんを抑える遺伝子の機能喪失や働きの低下につながる変異を多数発見したと、国立がん研究センター研究所や東京大などの研究チームが19日発表した。新たな診断・治療法を開発する手掛かりになると期待される。

解読対象は、日本人の肝臓がん患者の8割を占めるC型肝炎ウイルス(HCV)感染による肝臓がん。詳細に解析できたのは70代の男性患者1人だが、さらに 多くの患者について解析中。同研究所の中釜斉所長は「肝臓がんは複雑で、いろんなタイプが混在しているらしいことが分かった。

研究が進めば、患者ごとに効果が高い治療戦略を立てられるようになる」と話した。
この研究は主要国の研究機関が各種のがんを分担する「国際がんゲノムコンソーシアム」の活動の一環で、成果報告は英国の乳がんに続き2番目。論文は米科学誌ネイチャー・ジェネティクス電子版に掲載された。

2011年4月19日 時事通信

0 件のコメント:

コメントを投稿