武田、酵素阻害の抗がん剤を年内に治験開始 米VBからライセンス
武田薬品工業は体内の酵素に作用してがん細胞の増殖を抑える新タイプの抗がん剤の開発を年内に始める。米国子会社のミレニアム・ファーマシューティカルズ(マサチューセッツ州)が米ベンチャーから、臨床試験(治験)に入る前の段階の新薬候補について開発販売権を獲得した。武田は重点領域に位置付けるがん分野で、新薬候補の拡大を急ぐ。
ミレニアムが獲得(ライセンス導入)した新薬候補は「PAN―RAF(パンラフ)酵素」と呼ばれる種類の酵素の働きを、体内で阻害する効果が期待されている。
パンラフ酵素が何らかの原因で活性化すると、がん細胞に対して「増殖せよ」という情報を伝える。この指示を受けるとがん細胞は増殖を加速し、がんの症状が悪化すると考えられている。
2011年4月12日 日経産業新聞
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