非喫煙者の肺癌(がん)特定に有望な血液検査を開発
血液検査によって非喫煙者が肺癌(がん)を有するエビデンス(科学的根拠)を提供することができ、医師の新しい診断ツールとなりうることが、予備的研究で示され、米オーランドで開催された米国癌学会(AACR)年次集会で報告された。
肺癌患者の約4人に1人は喫煙歴がない。米セレーラCelera社製品開発副責任者のCharlie Birse氏は、「胸部スキャンで問題性のある徴候(sign)を認めた患者に対してこの検査を用いることにより、肺癌のしるし(indication)を見つけ出すことができる。この検査によって、画像検査をさらに評価することができ、診断の確実性を提供できるようになる」と述べている。
同氏らは、600以上の検体を調べて、癌の存在を示す“バイオマーカー”を探索した。有望と思われるバイオマーカーを発見後、肺癌患者40例、非肺癌患者40例を含む喫煙歴のない80例の検体を用いて検査を実施した。両群の被験者の年齢および性別は一致していた。その結果、83%の確率で癌を示すことに成功したという。
今回の研究は学会発表であるため、ピアレビューを受けて医学誌に掲載されるまで、データおよび結論は予備的なものとみなす必要がある。
2011年4月4日 HealthDay News
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